偉大なマーケットプレイスに見る6番目のファクター
以前このブログで紹介した『マーケットプレイスガイドブック』ですが、その中で、筆者であるVersionOneのBoris WertzとAngela Tran Kingyensは、マーケットプレイスが成功するために必要な5つの要素をあげていました:
- 市場が細分化していること
- 売り手と買い手の関係が固定的でないこと
- 利用頻度が高いこと
- 市場が大きいこと
- 決済に関係すること
そして、8月の彼らのブログの中で、6つ目の新たな要素を紹介されていました。
それは、偉大なマーケットプレイスは、新しい取引を生み出し、新たな価値を市場にもたらすというものです。
インターネットによって、買い手は、売り手を簡単に探せるようになり、市場は効率化しました。しかし、それは、限られた需要と供給内での効率化であり、市場自体が大きくなった訳ではありません。
一方で、P2Pマーケットプレイスやシェアリングエコノミーは、これまで存在しなかった供給と需要を発生させ、市場自体を大きくしています。AirBnBによって、空いている部屋に他人を泊めるユーザが何十万人と出現しましたし、P2Pのマーケットプレイスでも、新たな売り手が毎日沢山生まれています。
マーケットプレイスを考える上で、市場を効率化させることが主な目的か、それとも市場を拡大し、新たな価値を作り出すことができるか?といった視点は、面白いですね。